古今東西、不倫はニュースになります。
今年もお元気な方々がいっぱいで、今やワイドショーには欠かせない地位を確立しました。
大物ハリウッド俳優に有名女優、歌手、国会議員、お笑いタレントなどなど、実に様々な面々。
ワイドショーなどでは、しばしば「おしどり夫婦として知られるΟΟさんが~」と報じられます
が、その度に、違和感を感じていました。
「仲良し」の代名詞のようなオシドリですが、本当に仲が良いのでしょうか?
(つがい)を解消(離婚)し、別な♀と番になる(結婚する)
そうですから、必ずしも仲が良いとは言えません。
あくまでも、子孫(遺伝子)を残すことを優先しているのです。
♀も質の高い♂を探しているので、お互い側にいて監視している行動が仲良し?と勘違い
されているという話もあります。
オシドリのようなカモの仲間では♀だけで子育てしますが、90%の鳥類は♂・♀共同で
子育てします。
1羽では抱卵や給餌などの負担が大きく、共同で子育てした方が、子孫(遺伝子)を残せる
確立が高くなるからです。
さて、人の不倫については日本では、民法上明確な定義はありませんが、配偶者以外の
異性との性的な関係(不貞行為)があれば、不倫と認定されるようです。
原始的なサル(タマリン)やタヌキ・オオカミなど、極めて少数派
です。
特定の配偶者との繁殖ですから、子どもの数も限られます。
厳しい自然界で自分の子孫(遺伝子)を確実に残すためには、鳥類同様、父親も子育てを
手伝う必要があります。
アシカやアザラシなどでは、特定の強い♂が♀の集団(ハレム)
を確保します。
♀は集団になることで捕食者から狙われにくく、強い♂の子どもを残すことができるので、
♂にとっても♀にとっても、メリットがあります。
♀は免疫力や繁殖能力など、常に質の高い♂を求めています。
ですから多くの植物では、雌しべは雄しべよりも高い位置に
あります。
そうすることで、同じ種の別な株の花粉を得やすくなり、病気や環境の変化などに強い種を
作ることができます。
でも、思うようにいかない時は、身近な雄しべの花粉で「良し」とするしかありません。