今年9月、イギリスのネス湖で6か国の研究者によるネッシー調査が行われました。
以前から多くの目撃情報があったものの、首長竜?の生存を伺わせるものは、確認されま
せんでした。
ネス湖は北緯57度に位置します。
北海道の稚内が北緯45度ですから、アメリカで言えば、アラスカ州の一部と同じ緯度に
あります。
冬眠できるような小型の爬虫類ならともかく、大型の爬虫類が生き続けていくには、厳し
すぎる環境です。
研究者たちが水中に含まれるDNAを調べた結果、爬虫類のDNAはなく、ウナギのDNAが
多かったとのことですから、想像を超える巨大ウナギが生息しているのかも知れません。
ネッシーと言えば、水面から首を出した写真(下左)が超有名ですが、実は、おもちゃの
潜水艦を使った悪ふざけだったことが分かっています。
そもそも首長竜の解剖学的特徴からすれば、あのように背中に対して垂直に首を持ち上げる
ことはできないのです。
仮に、水面から首を垂直に出すとすれば、水面に対して体を斜め下にしなければなりません
ので、あり得ない写真ということになります。
さらに、ネッシーの主食は魚だと思われますので、それら魚を育てるプランクトンの量も
必要になります。
子供が生まれるとしたら、最低でも雄雌2頭はいなければなりません。
以前、日本の研究者が調べた時点では、ネッシー1.5頭分のプランクトンしかありません
でした。
ところで、オオウナギも外洋の深海部で産卵します。
今回の調査で、海水に生息するバクテリアも確認されていますから、ネス湖は外洋と一部、
繋がっているのかも知れません。