今年の話題から ③ 「学校給食Ⅰ」

神奈川県の大磯町で起きた、大量の給食残食事案。

 

あれだけの残食量は、普通では考えられません。

しかも食べざかりの中学生が、明らかに異常です。

お腹を空かして、午後の授業クラブ活動などは大丈夫だったので

しょうか。

生徒の食べ残しだけが取り上げられましたが、そもそも先生たちは、

残さず食べていたのでしょうか。

また生徒が食べる前には、校長先生や教頭先生が必ず検食をしていたはずですが、全部食べて

いたのでしょうか。

それともいつものことなので、先生も生徒も何らかの自衛策?を講じていたのでしょうか。

多くの疑問が湧いてしまいます。

 

今回の件はだけの問題ではなく、冷たさ異物混入などなど、複合的な要因が重なり、

これほどの残食につながったと思われます。

 

給食センターで、残食を減らす取り組みにも関わった者としては、給食業者だけの責任でも

ないような気がします

もちろん、異物混入は良くありませんが。

業者にとっては便利なプラスチックトレイですが、これでは栄養士

も、子どもたちが大好きなカレーやシチュー、鶏飯(写真)などの

温かいスープ系の献立は、作りたくても作れなかったと思います。

 

限られた予算内で、給食摂取基準に沿って作るとなると、献立を考えるだけでも一苦労

だったはずです。

ただ「美味しければいい」「子どもたちが好きならいい」というものではないのです。

給食時間は単なるランチタイムではなく、「食」を学ぶ時間なのですから。

 

給食に異物混入があった学校・クラスでは、先生も生徒も慎重に食べることになります。

ただでさえ、中学校の給食時間は短いのに。

担任の先生によっては、「気を付けて食べなさい~」と念を入れたりして。

 

(給食の異物については、次回あらためてお話します)

 

給食とは本来、何の心配もなく安心して食べるものでなければなりません。

ですから調理現場の人たちは、どこの学校・給食センター・民間業者でも、一生懸命給食を

作っているはずです。

現場だけに責任を押し付けるのは、間違いです。

 

ところで、動物の世界には給食はありません。

また子どもが、親の与えるエサを拒否することもありません。

人間から見て、たとえ食べられないものであっても、親が与えるものは安心して食べられる

もの信じて、食べてしまいます。

 

カイツブリ(写真)という水鳥がいます。

池や湖などに浮き巣を作り、小魚やエビなどを主食にして子育て

をします。

 

 

観察によると、親鳥は時々、抜け落ちたをヒナに与えますが、ヒナは疑うことなく、安心

して羽を食べます。

親が、危険なものなど与えるはずはないとDNAに刻まれているからでしょう。

親とは、そういう存在ですから。

私たちも母親が作ってくれるごはんを、用心しながら心配しながら食べるなんて、あり得ま

せんよね。

 

それにしても、カイツブリの親鳥は、どうして羽をヒナに与えるのでしょうか。

 

鳥類では、一度飲み込んだエサの中で消化できないもの(骨・羽など)を吐き戻すことが

あり、この吐き戻されたものをペリット(写真)と言います。

小魚やエビなどを主食とするカイツブリも、意図的に羽を飲み

込んで溜ったペリットを吐きだしています。

 

 

ヒナの吐き出すタイミングを見図ってか、親鳥は敢えて消化できない羽を与えています。

何という親子愛でしょう!

 

ですから動物の世界には、虐待死なんてありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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