北米の森林に住んでいた馬の祖先は、その後の気候変動によって住処を森林から草原に変え
ました。
草原では身を隠す場所がないので、天敵から身を守るために速く走れるように進化(下図)
したと考えられています。
足の指は、速く走れるように中指だけが蹄に進化(下図)して、他の指は退化しました。
また群れを作って生き残ってきたことから、馬はコミュニケーション能力や社会性が高い
動物と言われています。
馬は聴覚に優れ、耳の周りにある筋肉を使って細かく動かし、数キロ先の音も拾うことが
できます(下図)
嗅覚はヒトの1,000倍くらいで、仲間の識別やメス馬の発情などを嗅ぎ分ける(下写真)こと
ができます。
多くの動物では、家畜化されることで繁殖シーズンが曖昧になることが見られます。
ところが馬は例外で、野生時代からの繁殖シーズンを忠実に守り、ほぼ3月から6月以外の
時期にメス馬が生殖行動を見せることはありません。
ただし、ミニチュア・ホース(下写真)は例外とされています。
妊娠していないメス馬は、ほぼ3週間ごとに排卵を繰り返し、その前後の数日間だけ発情と
いう独特の行動を示します。
馬の妊娠期間は約11カ月で、北半球ではどこの国でも4月生まれが最も多く40%近くを占め、
3月と5月生まれを合わせると、全体の90%ほどになります。
一般に体の大きな動物ほど妊娠期間は長くなり、ゾウでは約21カ月、キリンでは約15カ月
になります。
馬はロバやシマウマよりも体は大きいものの、妊娠期間は1カ月ほど短く、約11カ月になり
ます。
理由は分かりませんが、家畜化される前の馬は、ロバやシマウマよりも小さかった 可能性
もあります。






