馬は人々の暮らしを支えてきた大切な存在で、家族を守り幸せを運ぶ縁起の良い動物として、
親しまれてきました。
馬の家畜化は今から5,000年ほど前(新石器時代)、ロシア南部のユーラシアステップ地帯が
始まりと言われています(下写真)
最初は農耕や食用としての家畜化が始まり、その後は輸送や軍事、娯楽など様々な目的で、
馬が使われるようになりました。
交通機関や便利な機械がなかった時代、馬は経済動物として農業や移動手段の一つとして
大いに活躍しました。
日本でも、縄文時代や弥生時代の遺跡から馬の骨が発掘されることから、獲物として狩られ
たものか、家畜として飼われていたかは不明ですが、すでに馬との関係が始まっていたこと
が分かります(下写真:東大阪市の日下遺跡)
また日本には在来馬(下写真)が8種おり、モンゴル在来馬の祖先が朝鮮半島から対馬経由で
持ち込まれ、全国に広まったと考えられています。
在来馬にはそれぞれ特徴があり、たとえばトカラウマ(下写真)は、1952年に鹿児島大学の
林田重幸教授によってトカラ列島の宝島で純粋種として紹介されるまで、全く世間に知られて
いませんでした。
トカラウマは現在、鹿児島県の天然記念物に指定されています。
宮古馬(下写真)も沖縄県の天然記念物に指定されていますが、中国由来だという説もある
ようです。
在来馬は体が丈夫で粗食に耐え、骨や蹄が堅いため蹄鉄も必要ないとされています。
また性格も温和で賢いため、乗用馬、馬車馬、農耕馬などに使われてきました。
在来馬の中では唯一、宮崎県の御岬馬(下写真)だけが国の天然記念物に指定されています。







