今年8月、広島市の安佐動物公園で国内初となるマルミミゾウの赤ちゃん(下写真)が生まれ
ました(母親:メイ、父親:ダイで、いずれも推定26歳)
メスの性成熟は14~15歳くらいですから、メイはゾウにしては高齢での初産になります。
マルミミゾウは国内では安佐動物公園だけで飼育されており、外国でもコートジボアールの
アビジャン動物園でメス1頭が飼育されるのみです。
赤ちゃんはオスで、名前は「アオ」に決まったそうです。
名付け親となった女の子(12歳)は、「夏の青く広い空のように育ってほしい」という願いを
込めたとのこと。
マルミミゾウはアフリカ中央部から西部の森林地帯に生息し、通常のアフリカゾウよりも小型
です。
耳はアフリカゾウよりも小型で丸く、キバ(門歯)も前方ではなく下方に伸びるので、障害物
の多い森林内での移動に適しています。
またマルミミゾウ(下写真:アビジャン動物園のメス)は、低周波やフェロモンを使って仲間
と静かにコミュニケーションを取ることが多いと言われています。
以前は、アフリカゾウの亜種に分類されていたマルミミゾウですが、2001年、分子遺伝学の
研究により独立種となり、両種は約240万年前に分岐したことも分かりました。
IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでは、ゴリラやスマトラサイ(下写真)と同様、
「深刻な危機」(ごく近い将来に野生での絶滅の可能性が極めて高い)に分類されています。
ところでゾウの母乳には、軟骨の生成を助けるグルコサミンが多く含まれていることが分かり
ました。
体重の重いゾウの赤ちゃんが自力で立ち上がり、歩けるようになるためにグルコサミンは欠か
せません。
以前は、生後6ヶ月~1年くらいで骨折する事例がありましたが、2014年にグルコサミン入りの
ミルクが開発されたことで、ゾウの人工哺育も上手くいくようになりました(下写真)
森乳サンワールドが開発した受注生産のエレファントミルク(下写真右端)





