動物たちの危機管理 Ⅱ

先日、ウォーキング中にツバメを見かけました。

 

 

 

 

 

そのツバメが夏鳥として渡って来たのか、どこかで越冬していたのかは分かりませんが、夏鳥

だとすれば今は、エサとなる虫がまだ少ないような気もします。

やはり温暖化の影響なのでしょうか?

 

大部分のツバメは東南アジアなどで越冬した後、繁殖のために日本に渡って来ますが、エサ

豊富なら、日本で越冬(下写真)することもあります(ヒュールリーヒュルリララー)

またツバメは、かなりの確率で前年に営巣した場所やその近くに戻ってくることが知られて

います。

 

 

 

 

 

住宅地に巣を作るツバメですが、そのお陰でカラスヘビなどの外敵から卵やヒナを守ること

ができます。

その一方で、巣立ち前に巣が剥がれ落ちることもあり、床に落ちたヒナたちは、カラスやネコ

に襲われる危険もあります。

そうなったら親鳥は、リスクを冒してまで地上のヒナにエサを運ぶことはなく、次の繁殖

準備に取り掛かります。

動物たちにとっては、確実に子孫を残すことが大事なのですから。

(なお、ヒナだけが巣から落ちていた場合は、そっと巣に戻してあげて下さい)

 

 

 

 

 

大型のワシ・タカでは、毎年同じ巣を補修しながら使います。

当然、巣は大きくなりますが、カビが生えるなど不衛生になることもあります。


 

 

 

 

そこで巣の補修には、新しい木の葉・木の枝を追加することになります。

木の枝などがちぎり取られると、樹木からフィトンチッドという消臭作用や除菌・抗菌作用を

持つ物質が発散されます。

巣の中の卵やヒナにとっては有難いものですが、自由に動き回れない植物にとっても、身を守

バリアみたいなものになります。

さすがに自然は良く出来ていますね。

マツやヒノキなどの針葉樹から発散されるフィトンチッドは、森林の中でヒトをリラックス

させる成分として知られています。

 

 

 

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