今日25日は「世界ペンギンの日」となっています。
これは、毎年4月25日前後に南極にあるアメリカの基地にアデリーペンギン(下写真)
が姿を見せることから、基地の科学者たちがペンギンの日として祝ったことが始まり
と言われています。
現在ペンギンは18種いて、南極で繁殖しているのはアデリーペンギンとコウテイ
ペンギン(下写真)の2種になります。
今年になって、南極にあるアルゼンチンの基地付近で発見された渡り鳥2羽の
死骸が、スペインの基地に持ち込まれました。
2羽はナンキョクオオトウゾクカモメ(下写真)で、スペイン科学研究高等会議
は、1羽の死骸から「高病原性鳥インフルエンザウイルス」が確認されたと発表
しました。
ナンキョクオオトウゾクカモメは外洋性の海鳥で、普段は沖合に生息しています。
ただ繁殖は南極で行うため、アデリーペンギンの卵やヒナがを襲われます。
その時、鳥インフルエンザウイルスが拡散した可能性もあります。
3月になると、高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染したペンギンが南極で
初めて見つかったと、チリ南極研究所が発表しました。
その後、500羽を超えるアデリーペンギンの死骸も発見され、そのサンプルは
研究機関に送られました。
被害は数千羽に及ぶと推定されています。
今後は、エンペラーペンギンにも被害が及ぶ恐れもありますから、これ以上、
拡大しないことを願うばかりです。