先月7月26日、「奄美大島・徳之島・沖縄本島北部・西表島」が、日本では5番目となる
世界自然遺産に登録されました。
世界遺産とは、1972年(s47年)に採択された「世界遺産条約」に基づいて、ユネスコの
世界遺産一覧表に記載された遺産のことで、国家・民族を超えて人類が次世代に受け継い
でいくべき価値を持つ遺産が対象となります。
対象地域には95種類の絶滅危惧種、75種の固有種が知られていますので、正に次世代に
受け継ぐべき価値があります。
たとえば奄美大島や徳之島に生息するアマミノクロウサギですが、最も原始的な姿をして
いることから「生きた化石」とも言われ、大正10年に国内初の天然記念物に指定された後、
昭和38年には特別天然記念物にも指定されました。
ピシィーという甲高い鳴き声でお互いのコミュニケーションをとるのが特徴で、鳴き声に
よるコミュニケーションは、他のウサギでは見られません。
また親ウサギは産仔用の穴を掘り、2日に1回穴を訪れ子どもに授乳し、授乳後は穴の入り口
を塞ぎます。
徳之島には後ろ足に白い毛が生える個体も確認されていますが、その理由は分かっていま
せん。
沖縄本島北部にはヤンバルクイナ(下左)や沖縄県の県鳥であるノグチゲラ(下右)が、
さらに西表島には、イリオモテヤマネコ(下段左)がいます。
ちなみに、鹿児島県の県鳥はルリカケスです。