今年6月、南極条約が発効60年になりました。
南極条約とは、1959年に採択され1961年発効の国際条約で、南極の平和利用、軍事基地建設
や核実験の禁止、科学的調査の自由と国際協力の促進、領土権主張の凍結などが決められて
います。
日本も1957年、昭和基地を作って南極観測を始めました。
第一次越冬隊には樺太犬による「犬ぞり」も認められ、「タロとジロ」は特に有名になり
ましたが、現在では犬ぞりは禁止(ペットの持ち込み禁止)となっています。
他にも、ペンギンやアザラシなどを①捕まえたり②触ったり③エサを与えたり④鳥の卵の
持ち帰りなどが禁止されています。
また、ゴミの焼却やタバコの吸い殻を捨てることも禁止されています(当然ですが)
南極は地球上で一番寒い所で、ロシア基地で記録された最低気温は-89.2℃です。
逆に最高気温は20.75℃で、2020年、南極半島東側のシーモア島で記録されました。
ただし、平均気温が上昇したわけではなく、ジェット気流の蛇行による一時的な高温の
ようです。
南極には、世界最大のコウテイペンギン(体長100~130cm/体重20~45kg)のほか、同じく
世界最大のミナミゾウアザラシ(♂で体長6m/体重約6t)なども生息しています。