今年の節分は、124年ぶりに2月2日になりました。
昔から春は1年の始まりとされ、冬と春を分ける立春は特に大切にされてきました。
今年は立春が2月3日なので、その前日が節分になったとか。
節分と言えば、「鬼は外~」と言って豆をまく光景を思い起こしますが、鬼は想像上の
生き物ですから、この世には存在しません。
日本では目に見えない「悪いもの」を鬼と呼び、みんなが健康で幸せに暮らせるように
という願いを込めて、悪いもの(鬼)を追い払う日なのです。
ところで鬼(オニ)と言えば、体が大きくて厳(いか)ついイメージがありますが、動物
の世界にもオニという名前の付く動物たちがいます。
水族館でも人気のあるオニイトマキエイ(マンタ)です。
オニイトマキエイは、成長すると体の幅は8mにもなる世界最大のエイで、体重は3トン
にもなります。
主に熱帯の海に生息し、プランクトンを食べながら10年ほどで大人になり、寿命は20年
ほどです。
またオニイトマキエイは、魚類の中では最も知能が高い種の一つと言われており、別称
のマンタ(Manta)という名前は、英語のマントに由来しています。
オニヤンマは日本最大のトンボで、北海道から沖縄まで生息します。
体長は85mm~110mmほどで、ハエやアブ、ハチなどを飛びながら捕食します。
成長も遅く、成虫になるまで5年ほどかかります。
「ヤンマ」の由来については、山地に発生する大型トンボ(山ん坊)からという説も
ありますが、詳しくは分かっていません。
余談ですが、農業機械や建設機械で有名なヤンマーは、トンボの王様のオニヤンマに
因んで、社名をヤンマーにしたそうです。
他にも、アジサシ類の中では最大のオニアジサシ(下左写真)や、オオハシ類の中
では最大のオニオオハシ(下右写真)などもいます。
そう言えば、我々人間社会にも鬼嫁や鬼婆なる人たちがいるような。