アメリカ農務省は今年1月、カリフォルニア州のサンディエゴ動物園サファリパークで飼育
されているニシローランドゴリラ3頭が、新型コロナウィルスに感染したと発表しました。
(便を用いて検査したようです)
飼育下の野生動物への感染は7番目で、トラやライオン、ユキヒョウ、ミンク(下写真)
イヌ、ネコなどの感染が報告されていますが、すべて食肉目の動物たちです。
またオランダやデンマークでは、ミンクから人への感染も確認されています。
大型類人猿の自然感染が確認されたのは初めてで、カリフォルニア州の感染者はアメリカ
国内では最多です。
そのことからサンディエゴ動物園も州の規制強化により、昨年12月から閉園していたそう
です。
今回のゴリラへの感染は、飼育員(無症状感染者)からと考えられていますが、現在、
ゴリラには咳などの症状が見られるものの、元気そうだと言われていますので、ひと安心
です。
ゴリラは群れ(家族)で暮らす動物ですから、感染した3頭を引き離すことはデメリットの
方が大きいということで、隔離はしない方針だそうです。
特に薬なども投与されておらず、ビタミン剤だけだとか。
ゴリラについては以前から、新型コロナウィルスに感染しやすいという研究報告もありまし
たが、正に現実になってしまいました。
多くの絶滅危惧種が、これ以上に数を減らすことがないよう祈るばかりです。