大河ドラマ「麒麟がくる」が始まりました。
麒麟とは、中国の神話に登場する伝説上の霊獣で、その姿は日本のキリンビールのラベルに
も描かれています。
さて、動物園でも非常に人気のあるキリンですが、日本には明治40年、東京の上野動物園に
初めて来園しています。
キリンは、日本では体の模様からアミメキリン(下左)やマサイキリン(下右)などに分類
され、アミメキリンの方がが多く飼育されています。
キリンは草食動物ですが、草食動物には「草」を主食にする動物(グレイザー)と「木の葉」を
主食にする動物(ブラウザー)がおり、キリンはアカシヤなどの木の葉を主食にしています。
今では当たり前になったキリンの繁殖ですが、以前は長期飼育することが難しい動物の一つ
でした。
アカシヤはマメ科植物で、動物園でもマメ科の牧草であるルーサン(下写真)を与えるよう
になってから長期飼育が可能となり、繁殖もするようになりました。
また、栄養価の高い木の葉を主食にするキリンは、アフリカに生息するほかの草食動物の
ような特定の繁殖期はなく、周年繁殖可能と言われています。
キリンの特徴と言えば、人の背丈以上にもなる長い首です。
そのため皆さんは、キリンの首の骨は多いと思っているかも知れませんが、実はキリンの首
の骨(頸椎)は私たちと同じ7本で、そのことはナマケモノなど一部の動物を除いて哺乳類
の特徴にもなっています
さらに、40~50cmにもなる長い舌も、キリンの特徴の一つです。
青みがかったキリンの舌にはメラニンが多く含まれ、強い日差しによる舌のがん(皮膚がん)
を防いでいると考えられています。
ところで皆さんは、キリンの鳴き声を聞いたことがありますか。
(私は録音されたものしか、聞いたことはありません)
鳴かないと言われているキリンですが、実は鳴くこともあるようで、具合が悪い時など
いつもと違う時には鳴いた例がります。
ですから、キリンが鳴いた時は心配になります。
その鳴き声ですが、ウシに似ていて「モー」