9月6日は鹿児島黒牛・黒豚の日となっています。
「く(9)ろ(6)」(黒)と読む語呂合わせから、鹿児島県の代表的な畜産物である鹿児島黒牛・
鹿児島黒豚の銘柄確立と消費拡大を目的に、鹿児島黒牛・黒豚銘柄販売促進協議会が1998年
(平成10年)に制定しました。
黒豚については、元々、中国で飼われていた豚が祖先と考えられており、中国から当時の
琉球国(現在の沖縄県)に移入された後、今から400年ほど前、島津氏によって薩摩に持ち
込まれたと言われています。
その後、明治時代になって、イギリスからバークシャー種を導入して本格的な黒豚の改良が
始まり、鹿児島バークシャーが出来上がりました。
沖縄では、今でも豚肉が良く食べられていますが、そこには歴史的な背景があります。
当時の琉球は幕府の権限の及ばない独立王国で、徳川家康から琉球の支配権を与えられた
島津氏の統治下に入るまでは、むしろ中国と密接な関係にありました。
琉球国の王様が代替わりすると(それを認めてもらうため)、中国からの数百人の使節団を
招き入れて、盛大におもてなししました。
時には、数か月にも及んだこともあったようです。
料理の中心は豚肉ですが、大人数の豚肉を琉球だけでは賄いきれず、奄美諸島でも豚の飼育
が始まった(始めさせられた)と言われています。