昨年末に国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退を表明した日本政府は、今年6月30日をもって
正式にIWCを脱退し、翌7月1日には31年ぶりに商業捕鯨を再開しました。
再開初日には釧路港と下関港から捕鯨船が出航し、釧路港ではミンククジラ(下写真)2頭
が水揚げされたそうです。
戦後の食糧難時代なら、貴重なタンパク源としての捕鯨は分かりますし、私自身も学校
給食で食べた記憶があります。
また、高タンパクで低脂肪、低コレステロールですから、健康にも良い有難い食品だと
思う一方で、、。
日本では、先進国中最低の食料自給率40%にも関わらず、食品ロスだけでも年間500~800万
tの食べられる食品を廃棄しており、IWCを脱退してまで、国際的な批判を受けてまで商業
捕鯨を再開することに、国民は納得したのでしょうか?
このことについて、どのような議論が国会でなされたのでしょうか。
食文化を守るという、耳障りの良い話は聞こえてきますが、、、。
2年前、国際的な温暖化対策の枠組み「パリ協定」からの離脱を表明したT大統領のように
自国ファーストでは困ります。
私の好きな言葉に、次のようなものがあります。
「議論は知識のやり取り、口論は無知のやり取り」
知識ある者同士なら、反捕鯨国を納得させる科学的な議論もできたのでは、と思いますが
それができなかったということでしょう。
その要因は、クジラが海の生き物から政治的な生き物に変わってしまったからでしょうか。
7月15日は海の日です。
海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願うという趣旨で設けられたそうな。
商業捕鯨再開は、その趣旨に合っているかな~?