今日5月31日は世界禁煙デーです。
WHOは1988年5月31日を世界禁煙デーと定め、喫煙しないことが一般的な社会習慣となる
ことを目指した活動計画を開始しました。
それに合わせて厚労省も、1991年から世界禁煙デーの始まる1週間を禁煙週間と定めまし
た。
喫煙者は数々の病気で、非喫煙者よりも発症率が高いことが知られています。
たとえば、がんの中でも肺がんは特に高く、他にも食道がん・膀胱がん・口腔がんなど
があり、がん以外でも心筋梗塞や狭心症、脳卒中などが知られています。
様々な病気の発症について、喫煙者は自己責任だから仕方ないとしても、その副流煙による
被害(受動喫煙)は無視できません。
街中でも、ベビーカーの横で平気でタバコを吸っている父親や母親の姿を見かけることが
あります。
可哀そうな気もしますが、我が子(孫)ではないので、どうすることもできません。
ところで、タバコの害を受けるのは、人だけではありません。
室内で飼われるイヌやネコも、その被害を受けています。
たとえば、イヌの肺がんは稀な病気と言われていますが、喫煙者に飼われているイヌでは
その発症リスクが高くなるという報告があります。
タバコに含まれる有害物質は空気より重く床に溜まりやすいので、床の近くで生活する
小型犬やネコでは特に注意が必要です。
また副流煙は、犬のアトピー性皮膚炎の原因の一つと考えられています。
副流煙は昔からありましたが、今ほど室内で犬を飼う習慣も少なく、室内で飼われていた
としても、住宅の気密性も低かったので、あまり問題にならなかったのでしょう。
一方、グルーミングを良くするネコでは被毛に付いた有害物質を取り込むことが多いため、
リンパ腫や口腔がんの発症リスクが高くなります。
また飼い主の喫煙期間が長くなればなるほど、その発症リスクは高くなると言われてい
ます。