花粉症が話題になる季節になりました。
日本では約2,000万人の患者がいるそうですから、正に国民病です。
心配なのは5~9歳の子どもの13%ほどが花粉症に罹っているということです。
花粉症は発症年齢が若ければ若いほど、重症化しやすいですから。
またアレルギー症の一つである花粉症は、両親が花粉症の場合は子どもさんの6割近くが同様
に、片親が花粉症の場合は子どもさんの3割が花粉症を発症するようです。
幸い、私自身は未だ発症していませんが、ある日突然発症する可能性も?
日本で花粉症(アレルギーの一種)が報告されたのは、前回の東京オリンピックが開催された
1964年のことです。
一方、世界で最初の科学的な報告は、今から200年ほど前のイギリスからです。
日本ではスギやヒノキ・ブタクサなどの花粉が有名ですが、花粉症の原因となる植物は多く、
50~80種くらいと言われています。
ところで、杉の植林が行われなかった沖縄県に行けば、スギ花粉症は嘘のように治るとの
こと。
スギは約40年で成木になるので、高度成長期に植林された多くのスギが現在40年~60年と
なり、活発に花粉を飛ばす時期になっています。
なおアメリカではブタクサ(左写真)、ヨーロッパではカモガヤ(右写真)による花粉症が
多いようです。
ところで、動物も花粉症になることが分かっていて、野生のニホンザルでも、人と同じような
症状(くしゃみ・鼻水など)が確認されています。
ネコにはブタクサによる花粉症が、イヌでは、スギやヒノキによる花粉症があります。
イヌではくしゃみが出たり、皮膚病や外耳炎などを併発することもあります。