子どもたちにとって、お正月の楽しみは何と言ってもお年玉ですよね。
元々は、お正月に飾った鏡餅を分け与える(年始の贈り物)ものでしたが、昭和30年以降、
都市部を中心にお金や品物が主流になりました。
幾つになっても、お年玉を貰うのは嬉しいものです。
さて、物に値段があるように動物にも値段がありますが、すべての動物がお金で買えるわけ
ではありません。
少なくとも現在、ジャイアントパンダはお金では買えません。
別な言いかたをすれば、値段が付けられないような貴重な動物ということになります。
数の少ない又は輸出入の厳しい動物の値段は高くなり、逆に動物園などで増えすぎる動物は
値段も安くなります。
時にはタダ同然(無償)になる動物もいて、たとえばカバがいい例です。
カバは良く繁殖する動物ですが、一方で飼育スペースや水の問題などもあり、多頭飼育には
向きません。
そこで、引き取ってくれる園館があれば、無償(輸送経費は別)でもとなるのです。
ゴリラは自然繁殖の難しい動物で、1頭の相場が5,000万円と言われた時代もありました。
現在では、繁殖実績や飼育環境の優れた動物園などに、各国の繁殖個体が優先して移動して
いますので、お金で買える時代は終わりました。
ですから、繁殖実績の少ない日本の動物園では、いずれゴリラが見られなくなると言われて
います。
ラッコも同じです。
ある水族館の館長から聞いた話ですが、ラッコを輸入しようとしたところ、1頭が1,600万円も
したということでした。
ラッコの値段のほか、輸出を許可するかどうかの審議会の経費、審議会委員の弁当代・日当
なども含まれていたそうですから、高くなるわけです。
以前はアメリカが主な輸出先でしたが、現在では輸出禁止の措置を執っているので、近い将来
日本でもラッコが見られなくなる日がきます。