資格と資質

広辞苑によると、

資格とは「身分や地位、立場」のことで、一定のことを行うために必要な条件とされていま

す。

たとえば、医師・歯科医師・獣医師などが行う診療行為は、法令上、その資格がないとでき

ません。

一方の資質とは「生まれつきの性質や才能」のことで、資性、天性とも言うようです。

 

昨今、様々な事件・スキャンダルを目にしますが、大阪の国有地払い下げを巡るM学園、

アメフト部員による悪質タックル事件のN大学、レスリング選手に対するパワハラ問題の

S大学、新たな獣医学部新設のK学園など、失礼ながら、教育を語る資質のないリーダー

の存在が明らかになりました。

同じ私学でも、W大学やK大学なら、とっくに総長や塾長が記者会見し、ここまで長引く

ことはなかったのではと思うのは、私だけでしょうか。

 

野生動物の中にも、リーダー又はボスはいます。

プライドと呼ばれるライオンの群れには、力ずくでボスになったオスライオンがいます。

そのオスの最初の仕事は、群れにいる子ども

のライオンを皆殺しにすることです

なぜなら、子どもたちは自分とは血縁のない

前のオスの子どもたちだからです。

 

子育て中で発情のないメスの発情を促し、自分の子どもを産ませるために、新たにボスと

なったオスライオンは子殺しをするのです。

メスたちは新たなオスに守られ、安心して次の子育てができることを”良し”とするのです。

そうやって、種を維持してきたのですから。

 

母系集団であるゾウの群れでは、高齢のメスがリーダーになります。

ゾウの嗅覚聴覚はとても優れており、エサや水の在りかが

分かると言われています。

また記憶力も優れているので、リーダーの経験・知恵は、生死

や群れの存続に関わるとても重要なものです。

 

さらにゾウは低周波を出すこともでき、それを足の裏で感じながら、遠く離れた仲間との

コミュニケーションに使っています。

2004年スマトラ沖地震では、普段は従順なゾウたちがゾウ使いの指示に逆らい、高台

逃げたそうです。

津波が発生する時には低周波が出ると言われているので、ゾウたちは、その危険性を察知

していたのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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