狂犬病 そのⅡ

今年も、愛犬家の皆さんにとっては大切な、狂犬病ワクチン接種の時期になりました。

日本では、人では昭和31年を最後に、動物(ネコ)では昭和32年を最後に発生はありません

が、世界では未だに多くの国で発生のある重要な人獣共通感染症です。

狂犬病は、人を含すべての哺乳類に感染すると言われており、世界中で年間4~5万人

死亡しています。

発生のないのは日本のほか、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド

など、10カ国ほどの国々だけです。

 

人の狂犬病は、狂犬病ウイルスを持った動物(イヌ・ネコ・野生動物など)に噛まれたり、

引っかかれたりしてできた傷口から、ウイルスが侵入することで発症します。

ヨーロッパではキツネが、北米ではアライグマスカンク

コウモリなどがキャリアー(保菌動物)に

なります。

 

 

 

 

狂犬病は、古代エジプト時代にはすでに知られていたそうですから、かなり古い時代から

流行していたようです。

日本でも徳川吉宗の時代に、大流行したとか。

その要因の一つには、徳川綱吉の時代の「生類憐みの令」が

あると言われています。

 

 

 

 

狂犬病の特徴としては、長い潜伏期(2週間~3カ月、時には1年以上)があることと、ほぼ

100%の高い死亡率です。

厚労省は、登録頭数の70%にはワクチン接種がなされていると考えているようですが、実際

には、ワクチン接種をしていない数百万頭の犬(未登録犬)がいるとも言われているので、

接種率は50%ほどになります。

 

愛犬家を自任するなら、やはりワクチン接種はするべきだと思います。

 

 

 

 

 

 

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