6月12日、東京の上野動物園で5年ぶりに、ジャイアントパンダの
赤ちゃん(メス)が生まれました。
ジャイアントパンダは、中国の四川省などの標高2,500~3,000mの
竹林のある寒冷地に生息しており、タケ(主食)の他にもタケノコ
や小動物なども食べます。
メスは、夏から秋にかけて木の洞や岩穴などで、1~2頭の子どもを産み、特に子供が
泣いている時など、母親は1分間に100回ほど体を舐めるようです。
母親に舐められた子どもは気持ちが良くなり、安心して鳴きやむとか。
お陰で、子どもの皮膚も丈夫になります。
草食獣のような形になりましたが、腸などの消化器は肉食獣の
ままですから、食べたタケの20%くらいしか消化できません。
ですから1日の半分以上(14時間)は、食事に費やされます。
動物園ではタケのほか、リンゴ・ニンジン・サトウキビ・
与えています。
寒冷地に生息する動物では、冬場に冬眠するものもいますが、
タケを主食にするジャイアントパンダにとっては十分な栄養が得られず、
冬眠はしません。
敵から身を守る保護色の意味合いもありますが、最近では、
オス・メスが互いを確認しやすい、見つけやすいためではないかと
言われています。
何しろパンダの交尾可能な時期は、1年に1~3日しかないと言われて
いますから、繁殖相手を見つけるのも大変です。
独特の黒白模様なら、遠くからでも分かりやすいことでしょう。