1年で最も清々しい季節になりました。
当初は、花の香りを運んでくる「春の風」を指していましたが、その
後、青葉・若葉を吹きわたる、爽やかな「初夏の風」の意味に変化
しました。
森林から放出される芳香物質のフィトンチッドには、精神安定や呼吸
を正常に整える働きなど、心身を深いリラクゼーションに導く効果が
あると言われています。
なおフィトンチッドは、6月~8月にかけて量が多くなるそうですよ。
たとえばイヌワシの巣は、何年にもわたって補修しながら利用され、
直径が1~2m、高さは1m以上にもなります。
産座にはアカマツなどの青葉が敷かれ、この青葉から放出される
フィトンチッドのお陰で、卵やヒナ鳥たちは元気に育ちます。
親は巣を離れる時、外敵のカラスなどから卵やヒナをまもるため、
新たなアカマツやモミなどの木の枝を巣に被せる念の入れようです。
江戸時代、男の子が生まれると、生命力の強い鯉のように元気で
丈夫に育つよう願いを込めて、鯉のぼりを立てたのが始まりです。
当時は、息子の「真鯉」1匹だけだったようですが、昭和以降は現在
のような父(真鯉)・母(緋鯉)・息子(青色)の3匹と吹き流しの
スタイルになったようです。
鯉の生命力の強さとして、濡らした新聞紙で包んだだけで、4~5時間は
生きているそうですから、相当の生命力みたいです。