国連食糧農業機関(FAO)によれば、ミツバチは世界の農産物の1/3以上の受粉を担っている
そうです。
花粉媒介者は鳥やチョウなどもいますが、1番はミツバチなのです。
また国連環境計画報告書(UNEEP)では、世界食糧の90%を占める上位100種の作物のうち、
70%以上の受粉をミツバチが担っている(下図)そうですから、私たちはあらためてミツバチ
の重要性を再確認しなければなりません。
野菜・果物以外でも牛のエサとなる干し草(アルファルファやクローバーなど)、植物油となる
菜種(下写真)や胡麻などの受粉にもミツバチは欠かせません。
ところが現在、世界的にミツバチの生息数は減少しており、蜂群崩壊症候群(CCD)も欧米、
南米、アジア(インド・日本)などで確認されています。
蜂群崩壊症候群とは、大量の働きバチが女王や幼虫を巣に残したまま失踪又は死亡する現象で、
農薬(ネオニコチノイド系:下写真)が原因と考えられています。
ネオニコチノイド系の農薬は、微量でもミツバチの脳神経に作用して方向性を失わせてしまう
ので、ミツバチは帰巣できなくなると考えられています。
他にも、ダニが媒介するウイルス感染症の可能性も指摘されています。
人類にとって大切なミツバチですが、気候変動による気温上昇や異常気象などによって、蜜源
となる植栽面積は世界的に減少しています。
ミツバチは環境の変化に敏感で、増えることのできる環境は15℃~30℃、農薬や化学物質など
による汚染のない、生物的多様性が保たれた環境を好みます。
近年の猛暑によって巣内の温度が高くなると、女王バチの産卵数も減少します。
暑くなると巣内の温度(密度)を下げるため、働きバチは巣の外に出て羽をパタパタして巣内
に風を送ります(下写真)
また、集めてきた水を巣の入口に撒いて周りの空気を冷やして、巣内の温度を下げようと
します。
大気中のCO2が増えると、幼虫のエサにもなる花粉のたんぱく質の割合が下がり、幼虫の発育
にも影響を及ぼす恐れもあります。
ミツバチの巣(下図)は構造的には強固ですが、蝋で出来ているので熱には弱く、「巣落ち」
と言って暑さで溶けてしまうこともあります。
世界のリーダーたちは今以上に真剣に、地球温暖化対策に取り組まなければならないのです。
真偽は分かりませんが、アインシュタイン(下写真)も、ミツバチの絶滅を心配していたと
いう話もあるようです。







