今年はヘビ年 そのⅢ

ヘビはなぜ、とぐろ(下写真)を巻くのでしょうか?

 

 

 

 

 

ヘビのように体が細長い動物(アシナシトカゲ:下写真)は他にもいますが、あそこまで

きれいにとぐろを巻く動物はヘビ以外にはいません。

 

 

 

 

 

ヘビは元々、地中生活をしていたと考えられていますので、穴の中のような狭い場所

安心できるはずです。

狭さは体の各部分への接触で感じ取れるので、とぐろを巻くことによって、狭くて心地

良い場所にいるような安心感があるのでしょう。

 

さて、爬虫類は表皮に分厚い角質層を持っているので、乾燥に強くなりました。

この角質層の新陳代謝が「脱皮」です。

ヘビやトカゲの角質層は、カメやワニなどとは違って形成期と休止期があるため、形成

期が終わると古い角質層をいっぺんに捨てる時期がくるのです。

これが脱皮で、人が靴下を脱ぐように自分の皮を剥いでいきます(下写真)

 

 

 

 

 

ヘビは種類・成長段階・環境・体調などによって異なりますが、数週間から2ヶ月おき

くらいに脱皮します。

最初に目が白く濁り(下写真)、体全体に艶がなくなり動かなくなります。

逆に気性が荒くなるヘビもいます。

その後全体が白っぽくなり、数日後に元の状態に戻ります。

それから更に数日経ってから、脱皮します。

脱皮殻を見れば分かりますが、うろことうろこの間が伸びていますので、脱皮殻は実際

のヘビの大きさよりも、かなり伸びています。

そのため、こんな大きなヘビがいた!となるのです(下写真)

 

 

 

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