動物たちのLGBT

ある国の首相発言に、批判が殺到しました。

国会答弁の「社会が変わってしまう」とは、どういう意味なのでしょうか。

 

 

 

 

 

防衛費増額のような都合のいい時だけ「G7並み」を持ち出すのは、いい加減

止めて欲しいものです。

 

LGBT(レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)とは性的少数者

の総称で、先進7か国(G7)の中で法制度が整備されていないのは日本だけ

ですから、今後の議論に注目です。

 

ところで、動物たちの性事情はどうなのでしょうか。

動物たちにとっては自分の遺伝子を残すことが最も重要ですから、その対極に

ある「同性愛的なもの」は、長い進化の歴史の中で淘汰されていても良さそう

ですが、実際は1,500種以上の動物たちから同性愛的な行動が確認され、500種

の動物たちでは同性愛が立証されているとなると、何らかの意味があるに違い

ありません。

 

中でも社会性を持つ哺乳類(海洋哺乳類や霊長類)や鳥類などに多いと言われ

ています(下右写真:ボノボ

 

 

 

 

 

同性間の交尾を経験することで異性間の交尾が上手くなったり、群れにおける

力のバランス」を調整したり、あるいは単なる快楽の可能性もあります。

動物たちの群れでは近親交配を避ける意味でもオスが群れを出たり、逆にメス

が群れを出たりします。

群れを出た個体は、新しい群れの仲間と仲良くしなければなりませんが、その

手段の一つに同性との性行為もあるようです。

 

 

 

 

 

詳細は解明されていませんが、自然界に広く見られる意味を私たちは考えなけ

ればなりません。

 

メスの数がオスよりも多い鳥のコロニーでは、あふれたメスが別な番のオスを

誘惑することがあります。

メス同士の存在によってオスへの誘惑が減れば、その種にとっては悪いことで

はなく、むしろ利益をもたらすことにもなります。

また何らかの理由で、オスメスの番が抱卵を放棄することもあります。

そんな時、LやGのカップルが里親となり抱卵を引き継いでヒナが誕生すれば、

同じように群れに利益をもたらします。

 

 

 

 

 

動物界でのLGBTの存在は、人間社会の赤ちゃんポスト的な役割も果たして

います。

 

 

 

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