キツネとタヌキが鳥インフル感染

北海道は、札幌市内で見つかったキツネ(キタキツネ)の死骸から高病原性鳥イン

フルエンザウイルス(H5型)を検出したと発表しました。

 

 

 

 

 

環境省によると哺乳類の国内感染は初めてで、鳥インフルエンザウイルスに感染し

て死亡したハシブトガラスの死骸が近くにあったことから、これらを食べたことに

よる感染と見られています。

それから1週間くらいして、今度は衰弱したタヌキ(エゾタヌキ:発見後に死亡)

からも鳥インフルエンザウイルス(H5型)が検出され、哺乳類の鳥インフルエンザ

ウイルス感染2例目となりました。

 

 

 

 

 

今回、キタキツネやエゾタヌキから鳥インフルエンザウイルスが検出されましたが、

直接の死因が鳥インフルエンザウイルスの感染かどうかは分かりません。

北海道の野生動物にとっては、寒さのストレスや食料不足など、最も厳しい時期を

乗り越えるわけですから、栄養状態も悪くなり体力も落ちているからです。

なお海外では、イタチ科の野生動物やイエネコの感染もあるようです。

 

 

 

 

 

さらに北海道では、エミュー(下写真)の高病原性鳥インフルエンザウイルス感染

もあり、約500羽が殺処分されました。

 

 

 

 

 

エミューはダチョウに次いで体高のある鳥で、オーストラリアに生息する飛べない

鳥で、卵は特徴的な緑色(下左写真)をしています。

約2か月間、オスは飲まず食わずで抱卵をします。

(下右写真)は高たんぱく・高鉄分で、逆に低脂肪・低コレステロールであること

からヘルシー食材と言われ、ハムやソーセージなどの加工食品に向いています。

 

 

 

 

 

ヒトへの感染も心配される鳥インフルエンザウイルスですが、現在のところ極めて稀

であり、感染した鳥と濃厚接触した場合に限られそうです。

また日本での報告はありませんが、北米ではブタインフルエンザウイルスのヒトへの

感染もあるようですから、注意が必要です。

 

 

 

 

 

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