新型コロナウィルス

中国を中心とした新型コロナウィルスの感染拡大が、止まりません。

日本でも既に3名の方が死亡し、チャーター機やクルーズ船以外の感染者数も100名を超える

中、新たに小学生や中学校の先生にも感染が確認されました。

 

現場の人たちは不眠不休で頑張っていると思いますが、2月5日以降のPCR検査陰性で下船した

乗客の公共交通機関による帰宅や、そもそも2月5日以降のPCR検査を受けていない乗客の下船

が明らかになるなど、厚労省のお粗末な対応にも批判が出ています。

おまけに、新型コロナウィルス対策会議よりも地元有権者の集まりを優先していた大臣など、

あまりにも政治家のレベルが低すぎます(他に優秀な人材はいないのでしょうか)


 

 

 

 

今年は東京オリンピック・パラリンピックがある大切な年です。

それまでに終息することを願うばかりです。

 

 

 

 

 

コロナウィルスによる感染症では、2002年のSARSや2012年のMERSが有名ですが、SARS

コウモリから、MERSはヒトコブラクダから人に感染したと考えられています。

 

一般的にウィルスによる動物の感染症は、たとえば豚コレラは豚やイノシシに、ジステンパー

なら犬に感染するといった具合に、特定の種のみに感染する特徴(種の特異性)を、持って

います。

ですから、豚コレラに感染した豚肉を人が食べても豚コレラに感染することはありませんし、

犬のジステンパーが飼い主に感染することもありません。


 

 

 

 

そもそもウィルスは単体では増殖できず、人や動物などの生きた細胞に入り込んで、自身の

RNA遺伝子を宿主のDNA遺伝子に組み込んで増殖しますから、気に入った宿主と長く共存

するためには(宿主が死なないように時間をかけて)毒性を弱める、逆に豚コレラのよう

に毒性は強いまま次から次に感染して生き続けるかのどちらかになります

 

寄生虫などでも見られますが、本来の宿主以外の動物に感染した場合には、症状が重篤になる

ことがあります。

SARSやMERSの場合も、コウモリやヒトコブラクダとは上手く共存していたウィルスが変異

して、人に感染しやすくなったと考えられます。

当然、人は本来の宿主ではなく共存できるようになるまでには期間も短いので、当面高齢者

基礎疾患を持った人たちが重症化することになったのでしょう。

 

RNAは主にウィルスが持つ1本の鎖のような遺伝子で増殖が速く、突然変異(エラー)を起こし

やすい特徴があります(ウィルスの中にはDNA遺伝子を持つものもいます)

史上最大の感染症と言われているインフルエンザウィルスの遺伝子もRNAです。

ですから、新型インフルエンザウィルスによるパンデミックも、確実に起こると言われていま

す。

一方のDNA2重らせん構造の遺伝子でエラーが少なく、お互いにエラー(損傷)を補うことが

できます。

私たち人間の遺伝子もDNAです。

 

 

 

 

 

 

Pocket
このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 新型コロナウィルス