愛犬家の皆さん、狂犬病ワクチンの時期になりました。
もうワクチンは、お済みでしょうか。
日本には狂犬病予防法という法律があり、年1回の予防注射が義務付け
られています。
そのため厚労省は、毎年4月~6月を予防注射期間として、ワクチンの
ところで狂犬病は、数ある人間の伝染病(感染症)の中でも、最も
恐ろしい病気の一つとされています。
なぜなら、ワクチンを接種していない人が感染すると、ほぼ100%の致死率
だからです。
数年前、アフリカで流行したエボラ出血熱でさえ、致死率は50~80%です。
狂犬病ワクチンは、フランス人のパスツールが初めて作りました。
当時、まだ実験段階だったワクチンを接種して、何人もの狂犬病患者
の命を救いました。
パスツール研究所の入り口には、ワクチンで助かった青年が、犬を
踏みつけている銅像があるという話を学生時代、病理学の山本修太郎
先生から教わりました。
ちなみに先生は東京大学時代、忠犬ハチ公の解剖にも立ち会われています。
余談ですが、私自身いろんな先生方の講義を受けてきましたが、山本先生は
間違いなくナンバーワンでした。
講義が終わるのが残念で、「もっと聞きたい、もっと!」と思ったものです。
卒業後に先生からいただいた手紙は、今でも大切な宝物の一つです。
幸い日本では、昭和32年のネコの狂犬病を最後に発生はありませんが、世界では
年間約5万人が狂犬病で亡くなっているそうです。
もう日本では、ワクチンをしなくてもいいのでは、、と思われる方もいるかも
知れません。
現在、外国から輸入される犬や猫もいますから、狂犬病の発生が60年以上ないとは
いえ、年1回のワクチン接種はするべきだと思います。