インフルエンザの季節になりましたが、皆さん、ワクチンはお済みでしょうか?
さて、次の動物の中で、インフルエンザに罹るのはどれでしょうか?
1 イヌ・ネコ 2 ブタ 3 ウマ 4 クジラ 5 アザラシ 6 ライオン 7 トラ
8 アライグマ
実は、上記の動物たちは全て、インフルエンザに罹ります。
このことからも、インフルエンザは史上最大の感染症と言われています。
そもそもインフルエンザは、いつ頃から私たち人間を苦しめてきたのでしょうか?
古代ギリシャや古代エジプトの時代、既にインフルエンザの流行と思われる記述があり、日本
でも、平安時代には流行があったようですから、相当長い歴史があります。
通常インフルエンザは、北半球と南半球で毎年、冬を中心に2カ月間くらい流行します。
日本でも毎年数百万人が感染し、約1万人が死亡※しています。
※直接的・間接的にインフルエンザによって生じた死亡者数
このように毎年流行し、約1万人の犠牲者を出し続ける感染症は、インフルエンザ以外にはあり
ません。
またインフルエンザは、流行するウイルス株が変わるため、毎年新たに変更したワクチンを接種
する必要があり、このようなワクチン接種をする感染症もインフルエンザだけです。
インフルエンザウイルスの遺伝子はRNAで、遺伝子の読み違えなど、エラーに対する修復機能を
持っていないため、変異しやすいのです。
私たちの遺伝子は二重らせん構造のDNAで、エラーに対する修復機能を持っています。
さらに、毎年のように心配されているのが、鳥インフルエンザ由来の新型インフルエンザです。
新型が出現すると、それまで流行していたインフルエンザウイルスは消え、新型にとって代わら
れることになります。
もし新型インフルエンザが出現すれば、地球上の、ほぼすべての人が免疫を持たないため世界中
で大流行し、健康被害も甚大なものになります。
過去にあったスペインかぜ・アジアかぜ・香港かぜなども、鳥インフルエンザ由来です。
現在日本でも、カモやツルなどの野鳥のほか、アヒルや鶏でも鳥インフルエンザの感染が起きて
いますので、今年は特に予断を許さない状況です。