7/9~19にかけて、仙台市にある八木山動物公園(下写真)で、フンボルトペンギン4羽が死亡
しました。
死亡した4羽(下写真)は当初、熱中症や鳥インフルエンザ感染が疑われましたが、岩手大学
による検査の結果、鳥マラリアの遺伝子が検出されたとのこと。
鳥マラリアは、マラリア原虫を持つ蚊(アカイエカ・ハマダラカなど)が媒介するニワトリ
やウズラの感染症ですが、野鳥の感染(不顕性感染)も確認されています。
野鳥の感染率は数%~20%ほどですが、中でもペンギン(下写真)は、感受性が高いことが
知られています。
鳥マラリアに感染した鳥は、元気消失、食欲低下、無気力となり、血液検査では貧血が認め
られます。
また、明らかな症状が認められないまま急変し、死亡することもあります。
マラリア原虫は赤血球の中に入り込み(下写真:矢印部分)、増殖過程で赤血球を破壊する
ため、貧血になるのです。
マラリア原虫は約200種類が知られており、脊椎動物に感染します。
人や猿(下写真:カニクイザルなど)のほか、げっ歯類、鳥類、爬虫類にも感染することが
分かっています。
人では、重症化すると脳症・腎不全などを併発し、死に至ることもあります。
なお、鳥マラリアは人に感染することはありませんが、猿マラリアは、ヒトへの感染が報告
されています。
なおマラリアの語源は「悪い空気」という意味のイタリア語(mal-aria)で、汚れた空気に
よって感染すると考えられていました。
蚊が媒介すると分かったのは、19世紀末になってからです。





