6月22日は世界ラクダの日(World Camel Day)でした。
創始者はアブドゥル.ラジク.カカール博士で、2009年にラクダの日というアイデアを構想し、
提唱したとのこと。
博士はラクダ由来の乳製品の専門家で、ラクダの日はラクダの歴史や重要性を人々に伝え、
砂漠の動物であるラクダの未来を考える機会となっています。
ラクダのミルク(下写真)は栄養価が高く、抗菌性や免疫刺激性を持っているほか、ビタミン
Cは牛乳の5倍、鉄分は10倍あるため生のまま消費され、中東ではガンのほか、様々な病気の
予防・治療にも役立つと信じられてきました。
ラクダのミルクには、免疫学的にも重要なリゾチームやラクトフェリンなどが多く含まれて
いることが分かっています。
ちなみに牛乳は、食中毒の原因となる細菌(サルモネラ、黄色ブドウ球菌など)が含まれる
可能性もあるため、食品衛生法で殺菌(下図)が義務付けられています。
さて、ヒトは水なしでは生きていけず、水を全く飲まなければ4~5日で死亡するとも言われて
います。
一方ラクダは、厳しい移動や運動がなければ水なしでも2週間ほどは生き続けることができ、
1日に100Km以上の移動も可能です。
またラクダは、一度に飲める水の量も多く平均で80ℓ、多い個体は 130ℓにもなるとか。
ラクダの水の溜め方は変わっていて、まず第一胃に溜められた後、数時間かけて血液中に放出
されます。
通常、血液中に水を溜めると赤血球の中に水が入り込み、赤血球は割れてしまいますが、ラク
ダの赤血球は通常の2倍に膨らんでも割れることはなく、体内に酸素を運ぶことができます。
ラクダは、砂漠という過酷な環境でも生きられるように進化してきたのです。
ラクダのコブの中には脂肪が蓄えられており、エネルギーが足らなくなると脂肪をエネルギー
に変えます。
その時に生まれる代謝水も、ラクダにとっては重要な水になります。
さらにコブ(下写真)だけではなく、背中の厚い毛も断熱材として体温上昇を抑える役割が
あります。
ラクダは恒温動物でありながら、外気温に合わせて体温を変動させる(最高40℃)ことで、
ほとんど汗をかきません。
気温の下がる夜間には逆に体温を下げ、明け方には30℃くらいまで体温が下がります。
ラクダは、汗をかかないことで体内の水分を節約しているのです。





