ケニアの野生動物保護団体(セーブ・ジ・エレファント)は1月23日までに、ケニア中央部
にあるサンブル国立保護区で、アフリカゾウの双子の赤ちゃん(性別は雄・雌)が誕生した
と発表しました。
ゾウが双子を生む確率は1%ほどで、母親が2頭を育てるのに十分なミルクを与えるのは
難しいと言われていますが、これまでもにも子育て経験のある母親だということなので、
何とか頑張って欲しいものです。
一方アジアゾウでは、野生及び飼育下において双子のゾウがスリランカで生まれています。
ちなみにヒトでも、双子の割合は1%ほどですから、同じくらいの確率になります。
ただしヒトの場合は、人工授精で授かった双子も合わせた割合で、自然分娩では0.6%
くらいだそうです。
そもそも双子が生まれる要因は二つあり、偶然二つの卵子が排卵され二つとも受精・着床
した場合(二卵性双生児)と、一つの受精卵が着床までに二つに分かれ、それぞれが着床
した場合(一卵性双生児)です。
双子は幼児期に死亡するリスクが高く、母親も出産時に死亡するリスクが高くなります。
本来なら、進化の過程で取り除かれても良さそうですが、取り除かれなかったのには、
何らかの理由がありそうです。
出生率の高い野生チンパンジーなどの集団では、多くの子孫を持つことが母親に進化上の
利益もたらすとも考えられていますが、双子の報告は極めて少ないそうです。
動物園でも人気のあるキリンですが、アメリカ動物園・水族館協会によると、動物園での
キリンの双子の割合は0.1%ほどだそうです。
首の長いキリンですから、想像しただけで難産になりそうな気がします。