アナフィラキシーショック

2月17日、日本でも新型コロナワクチンの接種が始まりましたが、世界的に心配される

のがアナフィラキシーショックです。


 

 

 

 

アナフィラキシーショックとは、何らかのアレルゲンに対して全身性のアレルギー反応

が引き起こされた状態で、蕁麻疹や咳吐き気のほか、呼吸困難などで心停止することも

あります。


 

 

 

 

アレルゲンになるのは、ワクチン以外でも抗菌剤や麻酔薬、造影剤(下左写真)などの

薬剤、鶏卵や牛乳、小麦、ピーナッツ、そば、甲殻類などの食べ物、スズメバチなどの

ハチ毒もあります。

 

 

 

 

 

また、ハチ毒によるアナフィラキシーショックは経過が早いので迅速な治療が必要に

なり、アドレナリンの筋肉注射や酸素投与のほか、適切な輸液なども行われます。

 

ところで、ファイザーやモデルナのワクチンはm(メッセンジャー)RNAワクチンで、

アストラゼネカはウイルスベクターワクチンです。

mRNAワクチンは、新型コロナウイルスタンパク質を作るmRNAを体内に入れて抗原

を作らせ、免疫細胞を活性化させます。

それによって、次に新型コロナウィルスが侵入してきた時に攻撃する抗体ができます。

mRNAワクチンは、ウイルスを使わないため開発・製造のスピードが速く、ウイルスの

変異にも対応し易いと言われています。

ただ実績がなく不安定なため、低温で輸送・管理する必要があります。


 

 

 

 

一方のウイルスベクターワクチンは、人に無害なアデノウイルスやレトロウイルスなど

をベクター(運び屋)として、新型コロナウイルスの遺伝子を人の細胞に運び、免疫を

作らせるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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