今日2月20日は「アレルギーの日」です。
1966年の2月20日、日本の免疫学者であった石坂公成・照子夫妻が、ブタクサ(下写真)
による花粉症の研究からアレルギーの原因となる免疫グロブリンE(IgE)を発見したこと
に因んで、財)日本アレルギー協会が制定したものです。
免疫グロブリンE:哺乳類のみに存在する糖タンパク質
そもそも私たちの体には、体内に入ってきた異物(アレルゲン)に対して、抗体を
作って対抗しようとする仕組み(免疫)がありますが、本来、体に害を与えない物質
にまで過剰に反応して、体にマイナスの症状を起こすのが、アレルギーです。
動物由来のアレルゲンには動物のフケや唾液、鳥のフンなどがあり、イヌやネコの
ほか、ウサギ・ハムスター・セキセイインコなどで知られています。
身近なネコの場合、アレルゲンは皮脂腺で作られ、顔・首・腋下・尾の付け根に多く、
メスよりもオスに多く作られます。
またネコアレルゲンは、空気中に長く浮遊し粘着性もあることから床面のほか、部屋
の壁などにも長く残る特徴があります。
自分ではネコを飼育していなくても、飼育している人の訪問や、ネコ飼育者宅を訪問
することで衣類などにネコアレルゲンが付着して、家の中に持ち込まれることもある
そうです。
イヌアレルゲンは皮膚のほか、唾液腺や尿などにも含まれています。
イヌのアレルギーを予防するには、こまめなシャンプーやブラッシングの後にフケを
掃除機で吸い取るなどすることで、軽減できます。
他にも、同じベッドで寝ない、寝室に入れないなどの対策も効果的です。