春告鳥(はるつげどり)という言葉がありますが、皆さんご存じでしょうか?
日本で代表的な春告鳥と言えば、ウグイスです。
なかなか姿を見ることはできませんが、ホーホケキョという囀りは日本人にとって、とても
なじみ深いものの一つです。
そもそもは、他の鳥に対するなわばり宣言の意味があります。
ただ、どのオスも最初はうまく鳴けないようで、練習に練習を重ねると、あのような美しい囀
りができるようになるそうです。
囀りがうまくできないと繁殖にも影響しますから、必死に練習するわけです。
でも生まれつきなのか、センスのないオスもいるようです。
もう一つ、ケキョケキョという囀りも有名で、ウグイスの谷渡りと称されますが、こちらは
なわばりの侵入者に対する警戒の囀りになります。
春告鳥としては他に、ヤツガシラという鳥がいます。
頭には扇状に広がる冠羽があることから、ヤツガシラという和名が付いている愛鳥家にとって
は憧れの鳥の一つです。
私も以前、奄美野鳥の会の会長さんの案内で、数日前にヤツガシラを目撃したという場所に行
ってみましたが、残念ながら見られませんでした。
ヤツガシラは日本より北で繁殖し、日本より南で越冬する旅鳥(たびどり)です。
旅鳥は、主に春と秋の渡りの途中に見られる渡り鳥で、日本ではシギやチドリの仲間が
その代表格になります。