シロクマ  その Ⅰ

今年は、梅雨明け前からしたが、それにしても日本全国、暑すぎます。

38 ℃とか39℃とか、一昔前なら、とても信じられない気温です。

異常な高温は日本だけではなく、世界各地で起きているそうですから、やはり温暖化の影響

です。

その原因は、私たち人間にあるのですから、何とかしないと。

 

さて、それぞれの地域に、夏を代表する食べ物があると思いますが、鹿児島の夏を代表する

食べ物と言えば、氷シロクマだと思います。

戦後(昭和22年)に考案され、昭和24年から販売されている

そうですから、もう70年近くになります。

 

 

氷シロクマの名前の由来は、上から見た時にシロクマの顔に

似ているところから付けられたそうです。

初期の頃のもの(右写真)は、良く似ていますね。

 

 

 

今から30年ほど前、ある所にシロ(♂)とユキ(♀)というシロクマ(ホッキョクグマ)が

いました。

ホッキョクグマの繁殖は難しく、子どもが生まれたとしても無事に育つ割合は、日本では

2割にも満たないほどでした。

極地の動物ですから、繁殖には飼育施設の緯度や産室の環境

あるいは飼育員との信頼関係が重要だとする説もありました

が、いずれも繁殖成功例から導かれたもので、詳細は不明

です。

 

ある時、ユキが出産しました。

ユキの様子からは、このまま無事に育てるかどうかは分かりませんでした。

仮に母親が育てないのなら、人間が代わりに育てることもできるはずです。

人工保育です。

 

親に任せるか人工保育にするか、上司も交えて当時のクマ担当飼育員の山口君やベテラン

飼育員の満枝さん、私の4人で夜遅くに協議しました。

忘れもしない、ラクダ舎前での出来事です。

 

私たちは人工保育を主張しましたが、最終的には上司の判断に従い、ユキに任せることに

しました。

でも翌日には、子どもの鳴き声は小さくなっていました。

 

ユキがミルクを与えているのか?それとも、、、。

 

 

 

 

 

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