虫歯は「文明病」とも言われ、16世紀以降、砂糖が大量に生産
されるようになってから、爆発的に増えました。
日本では、成人の80%が歯周病に罹っているというデータも
あるようです。
大切な歯を守るため定期的なケアを行い、早期発見・早期治療に努めましょう。
特に女性は、ホルモンの関係で男性よりも歯周病の割合が多いそうです。
最近の研究では、歯周病がアルツハイマー型認知症・脳梗塞・糖尿病・肺炎など、
多くの病気の発生要因の一つとして、注目されています。
行われていますが、喫煙者の歯周病罹患率は、非喫煙者の3~8倍
多いとも言われています。
さて、生まれたばかりの赤ちゃんの口には虫歯菌はいません。
でも、コップや箸など食器を共有することで母親や父親など、身近な大人から
虫歯菌は赤ちゃんにうつります。
親はもちろん、身近な大人は率先して、虫歯の治療をしましょう。
4歳までに虫歯菌(ミュータンス菌)の感染を防ぐことができれば、子どもの虫歯は
かなり減らすことができるようです。
赤ちゃんの歯磨きについては、上あごの前歯が4本生え揃う頃から
歯ブラシを使い始めることを、日本小児歯科学会が推奨しています。
ところで、歯のトラブルに悩まされているのは、人間だけではありません。
イヌやネコにとっても、歯周病予防は欠かせません。
3歳以上のイヌ・ネコの80%は、歯周病に侵されているという話も
あります。
また人間同様、歯周病と心臓病や肝臓・腎臓疾患など、全身性の疾患
との関係も明らかになっています。
いきなりブラッシングもできませんので、小さいころから歯みがき習慣をつける
ことが大切です。
最近はスプレー式の歯磨きなどもありますが、健康で長生きしてもらうには、
動物病院などで定期的に歯石・歯垢の除去をすることが大切です。
大昔(6,500万年前)に絶滅した恐竜の歯の化石からも、虫歯が見つかっています。
ただ野生動物には、人間のような発生メカニズムによる虫歯はありません。