終戦70年~ファーブル昆虫記と特攻隊員

ファーブルはフランス自然科学界の最高の名誉でありながら、ファーブル:j_h_fabre

正当な教育を受けていないという理由から、晩年まで国内で

さえ評価されることはありませんでした。

 

その後、弟子たちの発案で「ファーブルの日」が設けられ、

昆虫記はノーベル文学賞候補にもノミネートされるほどの、大ベストセラーになりました。

ファーブルは生前、「こんな研究をしていいのか。何の役に立つのか」と自問自答してい

ます。

世の中に無駄な研究などありません。

興味があるかないかだけの違いです。

 

太平洋戦争(第二次世界大戦)末期、多くの若者たちが南の海を目指して

飛び立ちました。

彼らのリュックの中には、万葉集と並んでファーブルの昆虫記があったそうです。aac30792574646cb4098_460x460

なぜ「昆虫記」だったのか、私にはわかりません。

 

少年時代、飽きるほど野山を駆け回り、セミやトンボ・カブトムシ

などを追いかけていた頃が、人生の中で唯一の純粋で楽しい想い出

だったからかも知れません。

 

ファーブル自身も疑った研究でしたが、遠く離れた日本の若者たちが、見事に命がけで

証明して見せたのです。

Pocket
このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 終戦70年~ファーブル昆虫記と特攻隊員