日本では北海道だけに生息している、国の特別天然記念物のタンチョウ。
ある時、タンチョウのメスが高圧線に触れ、死んでしまいました。
残されたオスは、何とその日から、メスの死んだ高圧線の下で夜を
過ごしたそうです。
ツルの「ねぐら」は本来、身を守る必要から、水の中でなければ
なりません。
キツネなどの外敵の侵入を、水音で察知するためです。
しかし、オスにとっては自分の命より、メスとの想い出・語らい
の方が、大切だったに違いありません。
オスの姿に感動した人たちは、メスの「はく製」を作ってあげたそうです。
二度と笑わないその前で、オスは何を語るのでしょう。